戦時への後退

集中砲火にあう人権

タミル・イーラム解放の虎(LTTE)との武力衝突が再発した2006年以来、スリランカ政府は不法な殺害、強制失踪、その他の重大な人権侵害にかかわってきた。 本報告書(全129ページ)では、政府軍による人権侵害の衝撃的ともいえる増加について、犠牲者や目撃者の証言をまとめている。少数派民族であるタミル族は、こうした激しい侵害に耐えてきた。が、イスラム教徒とシンハラ族の大部分は、政府の暴力による打弾圧を免れることができずにいる。